おくりびと

夕べ遅く、主人と『おくりびと』のDVDを観ました。

おくりびと [DVD]

おくりびと [DVD]

映画館へ観に行きたかったけれど、結局行く時間がとれなかったので。
夫婦のどちらかが50歳以上だと、映画を一人1000円で観る事が出来ます。
これには助かります。


以前、職業に貴賎なしとブログに書きましたが、
この『おくりびと』を観て本当にそう思いました。
義父の時は交通事故だった為、法医学教室での解剖があったので、
葬儀屋さんが綺麗にしてくださって棺に納めた上で
自宅まで運んでくださいました。
ですから、たとえ、家族が望んだとしても
映画のように家族の目の前での納棺は無理だったことでしょう。


映画ではご遺体を囲んでの様々な家族の姿が登場します。
その中でご遺体を棺に納める為の納棺の儀式は、
本当にとても神々しく目に映りました。
あんな風に家族の目の前で、あんな風に綺麗にしていただいて
送られるのも悪くないと思わせてくれました。
ご遺体に対する敬意、畏怖の念…。
日本人にとって、先祖代々続いてきた大切な何か…。
日本人ならではの世界…。


でも、大切な人をあんな風に丁寧に綺麗にして棺に納める姿が
世界の人の共感をも得たのですよね。
人種や宗教や環境や色々な事が違っても
人間の心は同じなのだと、世界に示してくれた
素敵な映画だと思います。